センシンレンとは、ハーブの一種で漢方医学で「穿心蓮」と呼ばれ、学名は「Andrographis Paniculata (アンドログラフィスパニュキラータ)」、東南アジア地域に自生するキツネノマゴ科の1年生植物です。
中国、インド、タイにおいては、何世紀にもわたって様々な病気の治療薬として用いられている薬用植物です。


センシンレンが治療薬としての歴史的背景

センシンレンは、古代インドで5千年以上も前に行われていた伝統医学アーユルヴェーダにおいてカンジャンと呼ばれて下痢、細菌性赤痢に対する用薬とされ、また苦味強壮薬として様々な病気の治療として処方されていました。これがバングラデシュ・ミャンマー・タイ・カンボジア・ベトナム・マレーシアへと伝わり民間伝統医学、そして中国に伝来し中国伝統医学(中医学)の中で解熱剤・解毒剤として用いられ、また皮膚病・大腸炎・膀胱炎・気管支炎などの病気の治療に使われるようになって来たのです。ヨーロッパにおいてはスエーデンで20年以上前からエキス剤が風邪薬(Kold Kare)として一般的に利用されています。近年は、欧米において癌(がん)やエイズに対しても効果が期待され、その効果の検証が行われています。


センシンレンがアーユルヴェーダ・中医学において用いられて来たその他の効用

皮膚疾患の治療、解熱作用、肝臓保護作用、胆汁分泌促進作用、止瀉作用(下痢止め)、抗炎症作用、呼吸器感染症の治療、抗ウイルス作用(ヘルペス)などが知られている。


医薬と健康に必須な薬用植物としてWHOが選択した植物


健康食品としてのセンシンレンへの期待

センシンレンは長年の民間薬として単一植物でありながら様々な病気の治療に使われてきた歴史ある生薬です。今日では、炎症性疾患や肝障害の緩和、がん細胞増殖抑制などの薬理学的作用機序も解明されつつあります。これらはセンシンレンの主要成分であるアンドログラフォイドの効用と考えられています。
炎症性疾患や肝障害の緩和は、アンドログラフォイドの効用として白血球の食作用を促進することやグルタチオン増加による細胞の保護であり、腫瘍細胞に対しては細胞周期の停止や細胞内シグナル伝達誘導への直接関与することによるがん細胞のアポトーシス誘導による細胞死が解明されています。
センシンレンには、アンドログラフォイドのほかに上述した様々な成分が含まれており、これらの微量成分の効用、アンドログラフォイドとの相乗効果などによる効用に期待を持っています。


新型コロナウイルスに対しての抑制効果




タイ保健省はセンシンレンをコロナウイルスの治療に使用することを承認しました

タイニュース(https://www.thaich.net/news/20210607ca.htm)
2021年6月7日 配信

タイ保健省は、タイの伝統的なハーブ薬である「ファータラーイジョーン(ฟ้าทะลายโจร)<英名 Andrographis paniculata、和名 穿心蓮>」を、新型コロナウイルスの軽度の症状に対する治療に使用することを承認しました

アヌティン・チャーンウィラクーン副首相兼保健大臣率いる国家医薬品システム開発委員会は、「ファータラーイジョーン」を国家必須ハーブ薬リストに追加する発表を行いました。2021年6月2日付けの官報に掲載され、すでに有効です。

タイ式医療・代替医療開発局とタイ式医療従事者は、長らく「ファータラーイジョーン」が新型コロナウイルスの症状を緩和させることをタイ保健省に認めさせるために戦ってきました。

同局はこれまで、臨床試験で「ファータラーイジョーン」が新型コロナウイルスに有効であると主張。しかし、科学的根拠はないと主張する西洋医学を学んできた医師らの強い抵抗に遭ってきたとのことです。



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